2012年12月11日火曜日

「紅春 3」


 りくが来て2週間ほどしたある日、日本犬保存会というところから、りくの、いや、「福之紅春号」の血統書が届きました。父は「福之大次郎号」、母は「名城の福女号」で、さらに三代さかのぼる計30頭の名前が記されています。

父方の玄祖父母には、「二代豊錦号」(岐阜大黒荘)や「誉之錦姫号」(岩代誉洞)がおり(いったいどれほど美しい犬なのでしょう)、母方の曾祖父母には、「竜王号」(二光荘)や「春姫号」(讃岐水本荘)の名前が見えます。人間よりはるかに由緒正しい家系なのです。「武蔵の紅鈴号」という名も見えますので、りくはこのあたりの名前を一字ずつもらったのかもしれません。(それにしても、なぜ女の子の名前・・・?)

 さらに目を移すと、父犬の主な賞歴の欄には、
「平成17年春 栃木展 優良1席 若犬賞」、
「平成17年春 福島展 優良1席 若犬賞」、
「平成17年春 山形展 優良1席 若犬賞」
と、三県の若犬賞総なめの記録が・・・。思わずのけぞり、りくに、
「りくの父ちゃん、すごいな。」
と話しかけてしまいました。


 りくはおっとりした気のいい性格で、このおっとりさ加減がお育ちの良さを表しているのでしょう。家族一同、びっくり仰天の血統書騒動でした。うちのような庶民の家庭でよろしいのでしょうか、りく。