2013年4月5日金曜日

「哄笑」


 理屈抜きでこんなに笑ったのはいつ以来でしょう。その瞬間は突然訪れました。「ふなっしー」というゆるキャラが登場した時、また新たな着ぐるみかくらいの覚めた目で見ていたのですが、それが動き出すやいなや爆発的なおかしさをこらえきれずゲラゲラ腹がよじれるほど笑いました。なんだが雑な作りの外観と今までに見たことのない激しすぎる体の動きの落差が、どうにも止められない馬鹿笑いを生み出すのです。

 ゆるキャラの枠を突き破っているもう一つの点はよくしゃべることです。激しい動きで息を切らしながらしゃべっているのがあまりにもおかしい。言葉の端々からわかったのは、なぜか船橋市に公認してもらえないこと、メディアには露出しているものの、非公認キャラのためか無理な要求をされあやうく事故になりかけたこともあるらしいこと。この無秩序さはなんなんだ。船橋市が公認せず、市民祭りにも出させてもらえない理由がなんとなくわかる気がするのですが、勝手にゆるキャラサミットなどに自費で参加しているとのこと。このアナーキーさと反骨精神がふなっしーのあのよくわからない言動の源なのか・・・。それにしても、これほど無意味な笑いを誘発するのは、身体の動きのおかしさに反射的に身体が反応してしまうからに他なりません。