2013年4月10日水曜日
「通販生活の功罪」
私はアメリカに本社のある某大手通信販売会社を通してよく買い物をします。驚くべきは非常に多くの商品が通常配送料無料であることです。特に重い物やかさばる物(米やドッグフード)、専門店に行かないとなかなか手に入らない物(世界の食材)、量販店で買うよりかなり安い物(電化製品以外の器具やPC周辺用品)などです。お店に行ってもないかもしれない物もレヴューを読みながら吟味でき、家に配達してくれて、速くて安いとなれば、実際にお店に行って購入した場合の手間暇との差が大きすぎてやめられないのです。
でもたぶんこのままではいけないのだろうなと、心のどこかで思っています。先日、今まで店頭で購入したことのない銘柄のオリーブ油を見つけ注文したところ、値段がほぼ半額の398円で賞味期限も1年以上ある商品が、翌々日には配達されました。他に注文したいものがあれば一緒に頼んだのですが、なかったのでこれだけが大きな箱に梱包され配送料無料で配達されたのです。思わず、「う~ん。」とうなってしまいました。これではどんなお店もかなわない。消費者としては何の不満もないけれど、労働というものをどう考えているのか・・・と、やるせない気持ちになりました。物を作るにはそれ相応の工程があり、流通させるコストも当然かかるのですから、それを手に入れるには適切な代価を払わなければならないはずです。配送料はその通販会社から支払われているのでしょうが、どれほど安価に設定されていることか。もしくは、商品を出荷している方が負担しているのかも知れません。どう考えても持続可能な方法とは思えません。いつか何らかの形でしっぺ返しがくるでしょう。