りくのことで家族の一致した意見は、「毎日見ててもかわいいね。」ということです。いつも正面から相手にしなければならないので疲れることもありますが、邪気がないので何もかも許せます。
りくは常に散歩に行くチャンスを狙っていて、父はやることが一段落するか気が乗らないとダメなこと、兄には前足で肩や腕をポンポン叩くと成功すること、私には礼儀正しくお座りしてじっと見つめるのが有効なことを知っており、それぞれうまく使い分けています。
寒い日で散歩に出たくない時は、りくに見つめられても目をそらし、体の向きをかえるのですが、りくはその方向に移動し目を合わそうとします。父が間髪入れず、「りく、粘れよー。」と合いの手をいれます。私は、「りく、お父さんに頼んで。」と言うのですが、りくはその時その時で状況を瞬時に判断し、ターゲットにロックオンします。結局、りくに選ばれた方が散歩に出る羽目になるのです。