2013年3月28日木曜日

「タニタ食堂 vs. 学生食堂」


 最近の学生食堂を利用してみて、自分の学生時代とは隔世の感があるとつくづく思います。お腹が空いていても食欲がわかなかった献立は影をひそめ、選択肢が飛躍的に増えてそれなりに栄養バランスのあるメニューも多く見られます。同じ大学でも学食ごとに特色があり、違いを楽しむこともできます。最近は教職員や学生だけでなく、大学見学に来た親子連れやオープンキャンパス参加の高校生の集団、果ては出入りの業者やどうみても近所のおじさん、おばさんという方まで非常に多くの人で、平日のみならず土日もにぎわっているので驚かされます。

 タニタ食堂は土日祝日は休業ですが、大学食堂はお昼の時間帯だけとはいえ、土日祝日も営業しています。研究者が食事の心配などしなくて済むよう24時間学食がオープンしているというハーバード大学にはかないませんが(そもそも夜食は体に良くないし、それほどのマッド・サイエンティストなら空腹も感じないのではとも思います。)、それでも平日ならば入試日以外朝8時から夜9時までどこかしらの学食で食事がとれるようになっているのです。

 最近は心配になるほど安価な外食チェーン店ができていますが、使われている食材や添加物は大丈夫なのでしょうか。そこへいくと大学食堂は作っているところがある程度見えますし、そう手の込んだ変な食材は使用していないと思えます。タニタ食堂では一食500キロカロリー前後で作られており、栄養バランスや使われている食材も申し分ないでしょうが、値段は学食の2.5倍程度かかるでしょう。先日昼食に食べた食事のレシートによれば、「雑穀米、味噌汁、サバの塩焼き、冬のバランス惣菜」で330円、443キロカロリーとあり、他に塩分や緑黄色野菜のグラム数まで書いてあります。総合的に見れば、大学食堂はタニタ食堂に勝るとも劣らない食事を提供していると言えるのではないでしょうか。