2013年3月19日火曜日

「必需調理器具 No. 1」


 私は朝食が終わるとすぐ夕食の準備に取り掛かることがよくあります。へたすると朝7時前から夕食の下ごしらえをしているのです。これは食に執着しているからではなくむしろ逆で、出かけたり他のことをし始めたりすると、どうしたってその方が面白いので、料理をする気がなくなっていくことに気づいたからです。

 この時なくてならない調理器具はシャトル・シェフと呼ばれるお鍋の魔法瓶です。以前煮込み料理用に愛用していた電気の圧力鍋が故障し、便利でよかったのになぜか製造中止となっていたため、代わりに購入したものでした。構造は単純な魔法瓶で、沸騰させた後の鍋を入れておくと熱がキープされて保温状態となり、弱火で火にかけているのと変わらない状態になるというものです。温度が下がってきたかなと思ったらもう一度ほんの少しガス台に乗せ、熱くしたものを保温し直せばいいのです。

 私にとっては大ヒット商品でした。他のことに熱中しても火事の心配がないし、タイマーをかけておけば忘れることもありません。エネルギーの節約になることも大きなメリットです。煮込み料理はもちろん、野菜の蒸し料理なども時間に注意するだけでうまくできます。今までほとんど調理したことのなかった小豆を煮てあんこを作ったり、プリンや茶碗蒸しを失敗なく簡単に作ることができます。

 あまり便利なので、実家用にも一台買って、父が欠かさず食べている青豆でデモンストレーションしてみました。これまでは何時間も水に浸してから長時間煮ていたのが、水に入れて沸騰した豆を鍋ごと保温用魔法瓶の入れるだけで、一時間後にはいい茹で加減に仕上がっている手軽さに、父もその威力を一発で理解しました。以来、この鍋は毎日活躍しています。