りくは誰かと遊ぶのが大好きなのですが、遊んでもらえないときは一人でおもちゃで遊びます。おとなしくしているなと思うと、たいていぬいぐるみの綿出しに熱中しています。
たまにふざけて、
「これ貸して。」
というと、りくはぬいぐるみを噛みしめたまま、
「貸せません。」
と言います。
「なんで貸せないの?」
と聞くと、さらにぐっと噛みしめて、
「自分のだから貸せません。」
とのこと。それから私はりくの動きを観察し、隙を見て、
「そんなこと言わないで貸してよ。」
と、おもちゃの取り合いをして、ひとしきりりくと楽しく遊びます。