2013年1月5日土曜日

「カフェの人々」


 ウィーン以東の東欧はカフェ文化を抜きには語れないでしょう。コート掛けや新聞置き場のあるたばこの煙でかすんだ純正のカフェでなくても、生活に密着したカフェが至る所にあります。市街の中心部、シュテファン大聖堂 Wiener Stephansdom 界隈にはとりすましたホテルだけでなく、気が置けない手ごろなホテルがあり、そのカフェには観光客だけでなく地元の人も多いのです。

 何日か宿泊すると同じ顔に出会います。朝食をとりながら新聞を読み、午前のお茶を(もちろん珈琲ですが)飲みながら、雑誌を読む、お昼を食べながら仲間とおしゃべりし、午後のお茶(珈琲です)をしながら書き物をしたりする。そしてもちろん夕食も・・・

「あの人たち、いつも来てるよね。」
「来てるんじゃないよ、カフェに『住んでる』んだよ。”Das Leben ist grausam.”  (人生はつらい)って言ってね。」
この人たちはいったい・・・。
いえ、嫌いじゃないですよ、こういう人たち。