2013年1月29日火曜日
「食品についての不思議」
食についてはこれまで極めていい加減な生活でしたので、少し集中的に本を読んでみました。そしてわかったのは、「統一見解はほとんどない」ということでした。どんな説でも別の本にはほぼ逆の記述が載っており、普通に聞いてもどうかと思う「卵は毎日2個以上食べてもよい」「日本人は塩が足りない」をはじめ、牛乳や砂糖に関する見解はとくに錯綜しています。
調理法も同様で、「野菜は皮の部分に最も栄養があるので皮ごと食べましょう。肉は表面を焼いて肉汁が出ないようにしてから調理しましょう」があるかと思えば、「野菜は農薬(これにおそらく今は放射能も加わる)を落とすために、よく洗い皮をそぎ落としましょう。肉は食品添加物を落とすために湯煎しましょう。」という論調もあり、実際に調理する時はその都度どちらかを採用しなければなりません。
唯一一致した見解として認められたのは、「マーガリンは自然界には存在しないトランス脂肪酸でできたプラスチックである」という説です。フランスでバターの税率は5.5パーセント、マーガリンの税率は19.6パーセントなのは、バターは酪農品だがマーガリンは工業製品だからだそうです。「一致した見解」と言いましたが、それはこの説に反する記述がないということより、多くの本が「この話には触れない」という形でしか対抗していないという点で、間違いない事実だということです。そういえばマーガリンのコマーシャルが流れなくなったなと思っていましたが、家庭用マーガリンを捨ててもコンビニ等のお菓子類に使われていたり、外食産業ではトランス脂肪酸で揚げ物をしたりということがあるようで、そうなると信用できるものを買うか、食べ物はできるだけ自分で作らないといけなくなり、これはなかなか大変です。
食品成分表を見ていると、よくできているなあというか、当たり前ですがどの食材も成分が違うのでそれぞれ補い合ったり効果を倍増しあったりするのに、「なんでもまんべんなく食べる」というごく常識的な結論に落ち着くのです。サプリ等は逆に体内の栄養バランスを崩すようなので極力とらないこと、昔から伝わる献立や食べ合わせは間違いないことなどを再認識しました。
あとはあまり神経質にならずほどほどにして、おいしくいただくことですね。