2013年1月22日火曜日
「聴書」
文字を読むのがきつくなってから、読書は次第に聴くものに取って代わりつつあります。ひところは「活字が読めないのではもう楽しみがない」と思いましたが、音声ソフトのおかげで救われた感じで、今はこれなしの生活は考えられません。
データ化さえしてあればだいたい何でも読んでくれますし、電子化された本も大量にあります。著作権が切れたものに関しては、日本語ならば「青空文庫」、外国語ならば「Gutenberg」で読み放題ですから、なんと幸せなことかと思います。「Gutenberg」はもともと大型汎用コンピュータへのアクセスを許された学生が「お返し」として始めた電子書籍図書館で、多数のボランティアの働きにより収集資料数万点という巨大なものです。この図書館は登録不必要、閲覧無料で、公表するテキストに対して新たな著作権を主張せず、商業的利用でなければ制約なしに自由に複製、配布できるという、グーテンベルクの名に恥じない途方もないプロジェクトです。
著作権の保護期間は書物の場合、著作者の死後50年が一般的ですから、その間のものが読めないのは残念ですが、今では「古典とは言わぬまでも読むべき本はすでに書かれた」と割り切っています。めぼしいものだけでも死ぬまでに到底読み切れない、いや聴ききれない量です。
近年のどうしても読みたい本は時間をかけてゆっくり読むしかありませんが、今日的な情報の類であれば、インターネットでいくらでも得られますからほとんど不自由を感じません。私が使用しているのはPC-Talkerですが、最近はワードに変換しなくてもインターネットのページを相当程度読んでくれるので本当に助かります。
ただ、これに関して一つ体験を述べておくと、比較的簡単にできるだろうと思っていたブログの設定がどうしてもうまくいかず、問い合わせても理由がわからないということがありました。遠隔操作で見てもらっても「できているはずだ」と言うのです。あらゆる可能性を試し、「ひょっとして」と思い当たり、PC-Talkerを停止させたところ「できた!」のです。結局、別のサイトで作成しましたが、ここでもやはり部分的に干渉し合うらしく支障をきたすことがあります。いずれにしても便利なありがたい時代に生きていることに、万感の思いを込めて感謝しています。