2013年1月13日日曜日

「食事と睡眠の効用」


 脳についての話を聞いて深く納得したことがあります。
「脳は糖を備蓄できないため、体から血液によって運ばれてきたものを消費する。ブドウ糖は血液全体に5グラムしか蓄えられず、脳は1時間に5グラム消費するので、血液で運ばれる糖は1時間しかもたない。そこで肝臓にある糖のグリコーゲンが少しずつ分解されブドウ糖になって血液に移る。しかしグリコーゲンも脳が1日に必要とする糖の半分しかないので、半日しかもたない。従って、最低12時間ごとに食事が必要ということになる。脳は臓器の重さとしては全身の2%しかないが、消費するエネルギーは筋肉全体の消費エネルギーとほぼ同じであり、すなわち、全エネルギーの半分は脳で消費される。睡眠中、体のエネルギー消費量は8割ほどに低下するが、脳の消費エネルギーはほとんど変わらない。すなわち、寝ている間も脳は休んでいない。」

 私は子供の頃から起床・就寝および食事の時間がずれると、てきめんに弱ってしまい元気をなくしました。朝食が入らず抜くという人の気がしれなかったし、昼食や夕食の時間がくると何かに熱中していても、「とりあえずご飯だな」とあっさり中断しました。

 頭の方は午後は4時ころになるともう働かず、午後9時ともなれば何かを考えることが全く無理な状態になり、差し迫った課題があっても「とりあえず寝よっ」とあっさり寝ていました。最近は年のせいかこの傾向がますます強まり、早寝早起きが加速しています。

 朝起きると、毎日同じメニューでも朝食が楽しみだし、頭の方はその日やることがスッキリ整理されています。スッキリした頭で考えるというのではなく、何をどういう手順で行うかがすでにできあがった状態でそこにあるのです。「寝ている間も脳は休んでいない」という解説は、私の実感にまさしくしっくりくるものでした。脳はどうあっても休めなさそうですが、せめて情報を入れずに整理するための時間として睡眠が必要だったのですね。

 「とりあえず食事」「とりあえず睡眠」でよかったのだなと、大いに安心しました。