2013年2月4日月曜日
「同窓会」
「よかったら電話ください。」
年賀状だけのやりとりになっていた大学時代の友人の書面を見て、電話してみました。彼女とは1年のクラスから一緒で、同じ学部・学科に進んだのですが、声を聞くのはほぼ30年ぶりくらいでした。そのうち、
「今年は会おうね。2月か3月くらいかな。」
と話が進み、お互い連絡のつくもう一人に電話して集まろうかという話になりました。女子会で4人くらいと思っていたら、さらに連絡のつく人へと広がって2名の男子(もう男性というべきですね。)を含む8人の会になり、あれよあれよと言う間に、電話から一週間もない1月上旬に日取りが決まっていました。このへんのノリはまるで学生時代のようです。
集まったのは第二外国語で分けられた1・2年次のクラスメートです。みんなで神宮に野球の応援に行ったりしていたので、入学時にオリエンテーションをしてくれた1学年上の先輩からは「仲の良いクラスでいいね。」とうらやましがられていました。
この日一番よく聞かれた言葉は
「変わらないね。」
「ほんと、全然変わらないね。」
という言葉でした。30年たつのだから誰だかわからない人もいるのではないかと思っていたのですが、あの頃のままでした。ただ違いがあるとすれば、皆、「あの頃こんなによくしゃべったっけ。」と思うほど快活にコミュニケーションできるようになっているところで、それはよい意味で世間に揉まれ社会化した結果でしょう。十代後半から二十代前半というのは、おそらく人生で一番暗くふさぎがちで、人付き合いも下手な時期でしょうから。
会も終わり近くになって一人が言いました。
「今年中にできるだけみんなに声かけて、一度集まりたいね。そろそろ会っておかないと・・・」
その先の飲み込まれた言葉に、その日初めてみな年をとったのだということに思い至ったのでした。