りくは食べ物に対して執着がない犬です。父からおいしい食べ物をもらう時はそれなりに意気込んで食べますが、普段はドッグフードの食事にさほど意欲的ではないのです。犬は食欲がほぼ全てと思っていた私には驚きでした。
年に一度の検診の折、血液検査でりくが人間の食べ物を食べていることがばれてしまい、指導を受けました。今まで食べていたドッグフードは量販店で父が買ってくる柴犬用のものです。あまりおいしくはないようで、りくは父に
「ぜいたくを言うな。」
と言われていますが、チーズやお肉を細かく切って混ぜてあげないと食が進みません。特に食欲の落ちる夏場は食べさせるのに苦労します。
そのため、ものは試しと、医者に奨められたドッグフードを与えてみることにしました。ペットフードに力を入れている店には置いてありますが、どこの量販店にもあるわけではないものです。犬種によってまた年齢によって細かく種類が分かれていて、聞いたこともない犬種のものまであるのですが、外国製のためか「柴犬用」のものは見当たりません。とりあえず、「皮膚が敏感な犬用」というのを選び、購入しました。りくは皮膚が過敏な犬ではありませんが、成分に気を遣っているようなので、(犬種によってどれほどの違いがあるかわかりませんが)意味もなく「プードル用」とか「シュナウザー用」とかを与えるよりいいかなと。これを初めて食べさせたとき、今まで見たこともない勢いでバクバク食べるので圧倒されてしまいました。父も驚いて息を呑みました。
「本気になって食べてる・・・」
トッピングをせずにドッグフードのみでも食べるのはこのメーカーです。以前食べていたものの6倍の値段ですが、りくのためならえんやこらです。