2013年12月30日月曜日

「ローカル線の風景」


 夕方外出することはほとんどないのですが、先日5時頃田舎の私鉄に乗りました。電車を降りて小さな駅舎に入ると、帰りの電車を待つ学生でいっぱいでした。赤々と燃える丸い石油ストーブは室温を上げてくれはしませんが、ほっこり和やかな雰囲気を醸し出しています。膝の上で本を開いている学生もいれば、友達とのおしゃべりに興じる学生もいます。座る場所がないくらい人数はいるのに騒々しくはなく、帰宅途中の解放感であふれていました。

 これはまさに『白線流し』の風景。頭の中ではテーマソング『空も飛べるはず』が流れ始めます。15年以上前に放送された青春ドラマで、都会の若者ではなく信州松本の高校生たちの群像を描いた点が新鮮でした。スキー教室だったか、就寝時間の見回りに行ったら全室でこれを見ており、10時に消灯するのは無理だったことを覚えています。何気ないけれど懐かしい情景 ・・・ああ、いいもの見ちゃったなという感じでした。