2013年12月27日金曜日
「青色申告」
恐れていた青色申告の書類作成の時期となりました。現金出納帳はつけてきましたが、他に仕訳帳と総勘定元帳というのを提出しなければならないのです。簿記をやったことのある方なら何でもないことなのでしょうが、「借方」「貸方」という言葉さえしっくりこない私には至難の業です。なぜ「借方」が費用の発生を意味し、「貸方」が収益の発生を意味するのか、そこですでにつまずいてしまうのですが、のんびりしている暇はありません。とりあえず見よう見まねで作りましたが、これでいいものかどうか・・・。
市販の会計ソフトは大げさすぎるので簡易無料ソフトを探したところ、頭韻の軽やかさにひかれて「加藤かんたん会計ソフト」というのを使ってみることにしました。仕訳帳の入力さえすれば、総勘定元帳は自動作成され、また申告書に書き込む損益計算書と貸借対照表も自動作成してくれる、私にとっての税理士さんのようなものです。仕訳帳は仕入や売上が時系列に並んだものなのでなんとなくわかるのですが、総勘定元帳というものは何のためにあるのか最初わかりませんでした。どうも、お金を軸にして「何かがお金に形を変えた」か「お金が何かに形を変えた」かを総括的に把握するためのもののようです。(違うかもしれません。)
国税庁から青色申告説明会の案内が届いたので、自分なりに書類を書き上げて行ってみたのですが、それでも話はちんぷんかんぷんでした。でも行った意義があったのは、全く念頭になかった「棚卸」及び「減価償却」の計算をしなければならないとわかったことでした。パソコンの減価償却計算などはやらないならやらなくてもいいのですが、最近は何でも社会勉強と思ってやってみることにしているのです。
これでだいたいできたかなあと思っていたところ、ふと目に入ったのは記入例の「売上」に関する相手勘定科目です。「現金」と「普通預金」の両方があったのを見つけ、「がーん、作り直しだ・・・。」とわかりました。今まで「現金」とは漠然と「お金」と考えて、「普通預金」のものもいっしょくたにしていたのです。全額控除になる金額ですからこのまま出しても税務署は何も言わないだろうとは思いましたが、金額の不正はなくても、インターネット通販をしているのに預金口座がないのはいかにもおかしい。初年の今年やらなければもっと面倒なことになる・・・。
というわけで、書き方がわからないので図書館で調べ、それから丸二日かけて自分なりには書き方を把握しました。「加藤かんたん会計ソフト」といえども、入力してない事項には対応できないのでこれで合っているのか確信は持てません。結果は実際に提出してみないとわからないのです。あとは今年中に仕入れや入金があったら書き加え、12月31日にやることになっている棚卸し・・・か。
青色申告という名前は、元来提出用紙の色が青かったことから付いた呼び名だと聞いたことがありますが、その色自体、作成までの青息吐息状態から使われたのではないかと思ってしまいます。私の申告書は最も簡単な型のはずなのにこれですから、世の中の事業主さんは本当にエライな~と感心します。一つ言えるのは、個人事業は自分のためだと思ったら割に合わなくてとてもできないことだなということです。会堂建築のためだと思うからできるのです。ま、半分は道楽かな。