2014年1月1日水曜日
「神様のスケジュール帳」
震災から3年目の2014年になりました。この間のことを自分と福島教会に関連することにしぼって思い出してみることにします。(ここは「歴史的現在」以外の時制では書けない。)
2011年
5月の連休 開通した新幹線で福島に入り、更地になっただだっ広い教会堂跡で呆然とたたずむ。
9月の連休 伝道館で行われていた礼拝に出席、説教者はかつて私に洗礼を授けた牧師のご子息。百年を超える福島教会の歴史に思い至り、神の恩寵を感じる。神の建てた教会ならばここに再び会堂が建つことを確信する。
2012年
3月末 早期退職をする。
4月 東京―福島の往復生活始まる。
5月 教会籍を福島教会に移す手続きをする。
福島教会では、第一回会堂建築委員会が開かれる。
6月 東京の中渋谷教会に初めて出席する。
10月 会堂建築委員会より検討内容の報告があり、質疑応答がなされる。
この頃から祈祷会に出席する。
11月 福島教会ホームページを作る。
12月 中渋谷教会とユーオーディアによる復興支援コンサートが福島教会で開かれる。
2013年
4月 教会総会において、会堂建築に着手することを決議する。
5月 便利グッズの考案にはまる。
6月 設計士を迎え、会堂建築が具体化していく。
個人事業開業届を出し、会堂建築支援商品の販売を始める。
中渋谷教会による特別伝道集会と復興支援コンサートで伝道館は満員となる。
9月 ヴォーリズ建築事務所と会堂建築の契約がなされる。
12月 教会堂の基本設計が固まる。
会堂建築契約までこぎつけたことを、支援してくれた方々や教会に中間報告するための事務作業(宛名ラベル作成)を行う。
年末、青色申告書類の作成に四苦八苦する。
こう書いてみると、福島教会の歩みと私の個人的な生活の変化が、まるで図ったように配置されているのですが、これらは全く別々に独立して起きたことなのです。会堂の再建を確信した時でさえ、教会籍を福島に移すことなど夢想だにしておらず、早期退職もまったく別な理由によるものです。
普段の頭の中は日常の雑事で埋め尽くされています。
「朝は久しぶりに太陽が出たと思ったらもうぼた雪になってる。これが福島の天気なんだな。昨日買い物にいっておいてよかった。・・・今日はイヴ礼拝に行くから、早めに夕食作っておかないと。先日の祝会で撮った写真はアルバムにしておくか、ご家族がたくさん来られてよかったな。・・・それにしても青色申告書の提出書類、よくわからないんだよね。大晦日に棚卸しってマジかよ~。図書館で借りた書き方の本、東京に帰ったら返さなくちゃ、返却日いつだったっけ。えーっ、確定申告書もいっしょに提出って書いてある、青色申告の数字が合ってるかどうか出してみないとわからないのに間違ってたら書き直しになるの?・・・洗濯物全然乾かないよね、除湿機かけるしかないな。・・・あっそうだ、バスの予約を入れるの忘れないようにしなくちゃ。・・・」
こんな感じで時間が流れていくのです。ほとんどが教会とは関係のない無数の雑事の連続です。それにもかかわらず、千年も一日のごとき神の手帳の私の欄には、先ほどのようにメモしてあったのです。人間の考えや行動などたかが知れていますが、それで全然かまわないのだからとても気楽です。