実家に帰省していた時のことです。ある土曜の午後、玄関のチャイムが鳴って、「宅急便かな」と思って出てみると、小学校3、4年くらいの男の子が二人立っていました。そのうちの一人が言いました、
「近くに遊びに来たのですが、ちょっとお腹の調子が悪くてトイレを貸してもらえませんか。」
「あ、どうぞ、どうぞ。」
と言って案内しようとすると、もう一人が言いました。
「僕は外で待ってます。」
男の子はそうひどい状態ではなかったようで数分でお礼を言って出ていきました。「お家は遠いの?ちゃんと帰れる?」
と聞きましたが、
「大丈夫。」
とのことでした。二人ともデイバッグを背負い歩いてきたようで、それほど遠くからきたのではないようでした。きっと天気もよいので仲良しの友達同士、ピクニック気分でやってきたのでしょう。あまり騒いでもかえって気の毒なのでそのまま見送りました。
考えてみると、小学生としてはたいそう立派な対処の仕方だったと思います。自分が同じ年の時にこんなことができただろうかと考えると、今の子供はすごいと感心しました。