恒例の三種混合ワクチン接種の季節です。上京する日の前日、いつもの動物病院につれていったのですが、りくにとっては病院は鼻の出来物の切除とか、例のパニック症状の治療(これは別の病院でしたが)とか、楽しいところではないので、待合室では落ち着かない様子でした。20分ほど待って、「りくちゃん、どうぞ。」の声で中へ。
体重測定、体温検診、問診、そして嫌いなワクチン注射。獣医師、インターンらしい獣医見習い、女性の助手、飼い主の二人と、人間5人がかりで囲まれての診察でした。がっかりしたのは体重が500gほど減っており9kgそこそこ、「これ以上減らないようにしてください。」と言われました。深いため息です。食が細い犬、おいしいものしか食べない我儘犬はどうしたらいいのか、いつも頼んで食べてもらっている感じなのです。その後、奥の部屋でフィラリア検診の注射を受けて終了でしたが、フィラリアの結果を待つ間、りくの猛烈な「もう帰ろう」アピールのせいで、待合室の方が涼しいのにしかたなく外で遊ばせていました。フィラリアは陰性、詳しい血液検査の結果は後で送られてくることになっています。
家に帰ってどっと疲れ、りくと一休みしました。少しして獣医師の言葉を思い出し、
「りく、ちょっと食べてみようか。ちゃんと食べないと駄目なんだよ。」と、
朝食べ残した食事を少し手のひらにのせてあげてみたら食べる。そのやり方を繰り返して全部食べました。いつもそううまくいくわけではないでしょうが、お皿では食べないが手のひらからなら食べる・・・。くっ、こんな箱入りではどうしたらよいのか。父が過保護に育ててしまったのか(グルメ犬にしたのは間違いない)、それとも他の家族が甘やかしたのか、・・。反省はするが今更どうしようもない。
毎年のことですが、、その後注射の影響でりくは不調な様子でした。背中に触ると注射したあたりだったのかキャン鳴きが出て、また兄との散歩でも綱を引いた時キャン鳴きが出たとのことで、とにかくゆっくり寝せました。昨年のパニック症状が出たらどうしようかと怖くなりましたが、眠ったあとのりくはすっかり回復し、いつものりくに戻っていたのでほっとしました。それにしてもちょっと医者に行っただけでこの騒ぎ、このか弱さでは・・・と思うと、また深いため息が出ます。