2016年6月7日火曜日
「サイフォン」
以前カフェ・バッハでコーヒーを飲んでから、サイフォンで淹れるコーヒーが気になりだしました。まだ豆から挽いてこだわりのある淹れ方をするところまでは興味がないのですが、ずっと前に買ったサイフォンを見つけて使ってみることにしました。普段ドリップ式の家庭用コーヒーメーカーを使っていますが、気まぐれでサイフォンを買ったことがあったのです。豆は普通にどこでも手に入る挽き豆です。
サイフォンは最初の設定をする時、なんだか面倒な気が先立つのですが、慣れてしまえばなんでもありません。蒸気が出てお湯が上がってくるまでに時間がかかるので、時間的な余裕は必要です。アルコールランプを用いたいかにも実験室のような装置は長続きしそうにないし、ちょっと危険な気もするので電気式のを用いています。セットしてから別のことをしているうち、ゴボゴボと好ましいお湯の沸く音がしてくるときが楽しいですね。1分ほど煮出してから熱源から外し、下のフラスコにコーヒーが落ちるまで1分。このころには香ばしい匂いが部屋中に広がって、これも焼き立てパンと並んで幸せの香りです。
サイフォンのいいところは何と言ってもコクのあるコーヒーが出来上がるところでしょう。一度に3、4杯できるので保温用のステンレスボトルに入れておくといつでも熱々をいただけます。手間なのは豆殻の片づけですが、これはおいしいコーヒーを飲むための代価なのでしかたありません。特に布を巻いた仕切り用の円盤は洗って水を入れたコップに浸けておかないと匂いが出るので注意です。豆殻は棄ててもいいのですが、とりあえず乾燥させて脱臭剤として利用しています。