2016年5月30日月曜日

「IT機器は苦手でも」

 IT機器のトラブルは時に全くお手上げで泣きたくなるようなことが多いですが、ここ10日くらいで種類の違う幾つかのトラブルに見舞われました。

1. パソコンが立ち上がらない
 スリープ状態にして開けたら、ずっと画面が真っ暗なまま、どのキーを押しても変化がなかったので、強制終了したのがいけなかったらしい。でもほかにどうすればよかったのか。その後、いくら電源を入れてもスタートアップせず、自動修復させようにも「システムのヴァージョンが違います」という表示でそれもできず、途方に暮れました。サポートセンターに電話しましたがつながりゃしない。ただウィンドウズ10へのヴァージョンアップに関するトラブルの案内を流していたのでピンときました。以前パソコンを修理してもらった工場に電話したら、半年も前のことなのに親身に相談にのってくれ、やはり機械的な故障ではないと確信しました。また初期化するしかないかとがっくりしましたが、それで駄目なら工場で見てくれるという心強い言葉に励まされ、初期化に取り掛かりました。その時。ウィンドウズのバージョンに関する項目を見つけ、「ええい、、ままよ」とウィンドウズ10にしてみたらなんと使える画面に立ち上がったではありませんか。やはりこのことが何らかの悪さを及ぼしていたとしか思えない。パソコンが立ち上がったのでインターネットで調べると一か月以内なら元のバージョンへ戻せるということがわかり、すぐ実施。完全に元に戻ったときは信じられないほどでした。丸二日くらいかかる初期化を覚悟していたのでなんとうれしかったことか。と同時に、ウィンドウズ10へのヴァージョンアップを常に押しつけがましく告げてくる案内に猛烈に腹が立ちました。「私の時間と労力を返せ~」と、ビル・ゲイツに叫びたい気持ちです。

2. メールが届かない
 電子メールでやりとりできたら楽だなと思い、別の友人にアドレスを聞いてメールを送ったのですが、送れない。もちろんこれまでもそういうことはありましたが、今回は「その友人からは送れる」という点と、「システムエラーのレポートがほとんど送った瞬間に来る」という点、および「空(カラ)メールを送ってもらいそれに返信するという形でもエラーになる」という点で、今までと違うケースでした。友人からは問題なく送れているのだから私のサーバーの問題かと思い、すぐに解決することは望めないのでその時は手紙にしました。この時、メールと手紙ではどれほど手間が違うかを実感し、また現在の感覚では手紙は大げさすぎるということもあるなと考えて、再びトライ。
 どうもアドレスの@の前にピリオドがあるのがいけないらしいと感じましたが、ピリオドを取ればいいという話ではありません。いろいろ調べてみると、前半部分、@の前までを” ”(ダブルクォーテーション)で囲むと遅れる場合もあるとわかりました。やってみると大正解。新しい機種では囲まなくても送れるらしく、この問題の全部が腑に落ちました。ただ、問題はやはりもらったメールにそのまま返信できないことで、「了解しました」とか「ありがとう」とかの一言でもやはり新規メールにして送らなければならないことくらいです。

3. プリンターで黒字のみが印刷できない
 これは上記に関連して手紙を作成した時起きた問題で、この日は何をやってもうまくいかない呪われた日でした。カラーでの印刷はできているのでこんなことってあるのかなという感じでした。ブラックのインクは減っているとはいえま使える程度はありますし、以前視覚障碍者が白黒反転させた画面で文書を作成した時、何かの手違いで文字が白の設定になり、白い紙に白い文字で印刷したため見えなかったという話を思い出しましたが、もちろんそのケースでもありません。その時はしかたなく、黒字のところを濃い青に変えて印刷しました。
 しかし、プリンターをこのままというわけにはいきません。ノズルチェックパターンを印刷してみましたが、見事に黒が出ていない。修理に出すしかないと調べたところ、なんと古い機種のためもう修理期間は終了しており、修理にさえ出せないことがわかりました。となれば新たに購入するしかないので、壊れてもいいから自分でできるところまで修理してみることにしました。
 ネットにはあらゆることが載っているもので、インクを取ってヘッドをり外しクリーニング溶剤を用いて目詰まりを溶かすという方法が見つかりました。太いブラックインクは顔料で、その他は染料だということもわかりました。しかし動画があってもこの方法はとてもできない。ヘッドを取り出すだけでも壊れそうと思いあきらめ、もう少し自分にできそうな方法を試みてそれで駄目なら購入を決意しました。すなわち最後にヘッドクリーニングおよび強力ヘッドクリーニングをかけ、ブラックインクを新しいものにし、念のためもう一度ノズルチェックパターンを出してみたら、なんと黒も印刷されているではありませんか。恐る恐る黒字の文書を印刷したらちゃんと出ている!修復したのです。やったーという感じでした。なお、プリンターは使用しなくても10日に一度くらい電源を入れた方がよいようなことを知らされました。この点では、不在でない時はスキャナーとしていつも使っているのでこれが吉と出たのかもしれません。

 こうしてトラブル続きで大変だった10日間でしたが、何とか乗り越えられたことで、どうも変な自信がついたようです。試行錯誤の末今回学んだのは、とにかく知ってる人に聞く、わからなくても諦めずにしつこく調べる、無理はせず自分でできる程度のことをやってみる、以上三点です。