2013年11月21日木曜日

「小学生の早朝活動」


 私の早朝エクササイズはなんとか続いていますが、その帰り道で小さな公園のそばを通る時、子供たちが公園の大きな円形の花壇の周りを走っている光景を見ました。十名近くいたでしょうか、ちょうど走り終わったようで、
「オレ、もう足がくがくだよ。」
などと言いながら荷物をまとめています。先生と思われる大人も一人いて、マラソン大会の練習かなとも思いましたが、それなら校庭でやるはずです。

 疑問が解けたのは次の日で、今度はキャッチボールをしていたのでした。おそらく少年野球チームの朝練なのでしょう。その後も、私の知る限り毎朝このトレーニングは行われていました。よくあることとは言わぬまでも、日本全国で珍しくはないことなのかもしれません。毎朝のことなので子供にとっては大変でしょうが、こういう、ちょっと面倒だけどそこはかとなく楽しい体験を、子供は決して忘れないものです。海外の子供のスポーツ事情は知りませんが、英才教育でもないのに普通の子供がこんなことをしているものでしょうか。

 そういえば、小学校の頃私の学校でも早めに登校して校庭を走り、毎日走った距離をグラフにしていたことがあったなあと思い出しました。おそらくあの頃の先生の頭の中には勤務時間などという言葉はなく、子供にとっていいことだと思った人がやり始めて、相乗りする人が出て互いに子供を見あいながら、次第に学校中に広がっていった行事だったように思います。日本の昔の学校はそんなふうでした。たぶん今だと、時間外勤務のハードルを越えるのにひと悶着あり、その後当番制論議でひと揉めあり、何より事故が起きた時の責任問題などで紛糾し、立ち消えになる活動が山ほどあるだろうと思ったことでした。