2013年10月11日金曜日

「バーコード」


 人生もゆるやかなカウントダウンの年齢になると、様々なことがいとおしく感じられ、今やれることは今やっておこうという気になります。最近はどんなことでも「せっかくだからやってみようかな。」という心持ちで試してみることが結構あります。ここまでくると、きっと「ま、やらなくてもいいか。」まであと一歩なのでしょうが、物事には手順があります。 先日は個人事業主としてバーコードの取得をしてみました。使うあてはないけれど、こんなことでもなければ産業センター(商工会議所)なんて一生行くことはないですもの。

 今はバーコードがなければ商品として市場に流通しない時代です。私はあの白黒の様々な太さの線が文字を表していて、それを自分で作れるのかと思っていたのですが、全然違っていました。どういう仕組かというと、まず商工会議所で「手引き」を購入しその最後に付いている申込書に記入して「流通システム開発センター」へ送ると、事業者コード(9桁の番号)が取得できる。これに自社の商品番号を追加して12桁の番号にし一つ一つの商品を分別するというもの。おそらくここは経済産業省のxxxxx先になるのではないかと思われます。違っていたらごめんなさい。

 申請者の印と社印(法人の場合)が必要でした。個人事業者は同じのでいいのでしょうが、勿体をつけて、使ったのはいつ以来かしらという実印を押してみました。書いた申請書は郵送でもいいのですが、青山一丁目近くの流通システム開発センターまで出しに行きました。直接出すことの利点はちょっとした間違いがあった時その場で直せることです。そしてちょっとした間違いは私の場合必ずあるのです。この書類では一か所の訂正で済み、おかげで取得まで通常2週間~1ヶ月みたほうがよいといわれるところ1週間で書類が届きました。

 あとはこの数字をバーコードに変換し印刷すればよいのですが、当然それを行う業者がいます。しかし、世の中にはどんなことでも自分で行いそれをネット上で対価なく嬉々として他人に供与している方がいます。たぶん楽しいのでしょう。マニアが作ったらしきサイトで一応作成できたものの、本当に通用するかどうかはためしてみなければわかりません。妙に大きく縦幅が短いのも心配です。これをバーコードリーダーで読みとれる大きさに縮小コピーし・・・さてどうやって試してみるか。バーコードリーダーがあるところというと、思いついたのは最近導入している店もあるセルフレジ。申し訳ないけれど一度だけやらせてもらいました。どきどきしながら読み取り口に当てると、「ピッ、未確認商品です。」と。成功、読み取ったのです。「未確認商品」という音声に店員が驚いて駆けつけてきましたが、「大丈夫です。」と言って事なきを得ました。このバーコードは販売するお店の人がレジに登録設定をすればもう通用するのです。「やったー。」という達成感がありました。うーむ、世の流通システムはこうなっていたのか。