2013年7月10日水曜日

「紅春 30」



 りくはとにかく散歩好き。散歩に行って1時間もしないうちに「また行きたい」と言うこともあり、「りくと散歩にばかり行っていられないんだよ。」ということもしばしば。朝一で行き、父が午前中に一回行き(実はりくは私が帰省している時は私と行きたいのです。父に呼ばれてもじとっと私の方を見て、後ろ髪を引かれるようにして出ていきます。)、その後私に再度せがみ、気分がよければ午後に一回、夕方食事の支度を始める前に行けたらまた行き、行けなければ夕飯後、さらに夜兄が一回と数えてみれば相当行っています。

 近所に外で飼われている犬がいるのですが(昔はあたりまえのことでした。)、そちらの方はあまり通らないようにしています。なんだか可哀想なのです。1年中北側のあまり陽の当たらない場所につながれていて(もちろん散歩はしています。)、その前をこれ見よがしにりくが通ったりすると、険しい顔で歯をむいたりすることがあります。無理もないよなあと思います。この上、りくが内犬で家じゅう自由に歩き回れて寒い冬にはストーブの前でぬくぬくしているなどと知ったらどうなってしまうのでしょうか。
 
 普段通るルートはだいたい決まっていますが、時々りくが「今日はこっちに行きたい。」と主張することがあります。行けるときはつきあいます。また猛吹雪でとても土手は歩けない時でもりくは行こうとするので、「今日は無理」と言って民家の方のルートに変えます。

 犬なら本性で散歩は自然とできるのかと思っていたのですが、そうではありません。最初は外に連れていっても散歩になりませんでした。どっちに行っていいかわからず、右往左往、ちょっと進んだかと思うとまた逆方向に行こうとし・・・ああ、そんな時期もありました。今は毎日寄る場所もあってなにかりくなりにチェックすることがあるらしく、自信をもって自分のペースで散歩しています。立派な犬になりました。