2013年7月5日金曜日
「国産農産物」
口に入れる物の安全性にはつい気を遣います。福島の農産物は放射線量の基準をクリアしないと市場に出ないのでこれはこれで安心です。近所の直売所でも、参加している全農家の全販売品目を定期的に調べているので、私は安心して買っています。
むしろ県外の農産物の安全性に確信がもてないことがあります。近県の農産物はどうなのか、いや、それ以前に産地表示が信頼できるのかという問題です。例えば四国産・九州産の農産物でも、そこで作られているとは限りません。調べたわけではありませんが、たとえば中国から輸入される大量の農産物は、高松港なり高知港に入ったあと、ちょっとした「加工」(茄子のへたを一部とるとか)が施されればその土地の作物として流通するはずです。食品に関しての見解は幻想の部分も大きいと自覚していますが、だからこそ困ったことに食欲というのは理屈ではない、大気と水に不安がある場所で作られた食品を食べることができないのです。
また、料理用のワインを購入しようとしてわかったのは、日本には他の国にあるようなワインを定義する法がなく、任意団体ワイナリー協会の自主基準があるのみということでした。ですから、日本で国産ワインというのは「原料が日本産、外国産に関わらず、日本で製造・販売される一部または全部がぶどうで作られた果汁」らしいのです。つまり、輸入濃縮果汁に砂糖を加え発酵させても国産ワインとして流通するのです。これなら、きちんとしたワイン法のある国で作られた輸入ワインの方が安心です。
ましてや食肉となれば、一般人にははかり知ることのできない深い闇がありそうです。これに手をつけたらおそらく食べるものがなくなるという予感がするのでやめておきましょう。毎日の生活を続けていくにはほどほども大事です。