2013年7月29日月曜日

「富士登山」


 世界遺産となってから富士山人気が沸騰しています。富士登山をする人も多く、映像で見る限り、海ではなく山でもあんな芋洗い的な状況が起こるのかと驚かされます。

「昔登っておいてよかった・・・。」
あれはもう25年以上前のことです。私が週末ごとに奥多摩の山歩きをしていた頃ですが、やはり一度くらいは日本最高峰の富士山に登っておかなければと思ったのです。夏休みに職場の同僚と3人で行くことになりましたが、一人は奥多摩山岳会のリーダーなので安心でした。前日はその方の家に泊り、奥様の手料理をいただいたりして翌朝早く出かけました。

 五合目まで車で行き、山頂まで登って一泊。お米は持って行ったように思いますが、おおかたは忘却の彼方です。ただ寒かったこと、風が強くほとんど砂嵐のような状況で、帽子で隠れなかったところは髪がジャリジャリになったことは覚えています。登山そのものはそう大変なことはなく、翌朝御来光も見ることができましたが、私は一晩中頭痛でそれどころではありませんでした。下山するにつれて消えていったところを見ると、あれが高山病だったのだと思いました。慣れもあるのかもしれませんが、三千メートル級の山でもこうなのですから、もっと高い山はとても無理だなと観念しました。結論としては、「富士山は登る山ではなく、見る山である」ということに全面的に賛成です。