2013年7月10日水曜日
「大型家電」
あれは去年の10月頃だったでしょうか、その日はお仕事会に行く日だったのですが、朝どういうわけか、冷蔵庫の裏を掃除しなければならないような気がして、奥まった場所から引き出したところ火花が散りました。なぜかコードの一部がむき出しになっていたためで、仰天してすぐ電源を抜きました。気づいてよかった、知らずにいたら火事になっていたかも。呆然としながらも神のご加護に感謝し、中の食材で冷蔵が必要なものだけ発泡スチロールの箱に保冷剤とともに詰め込み、とにかく出かけました。
帰ってきてまずしたのは、食材全部を使っての料理。無駄にしたらもったいない。この時点ですでに夜8時。それからおもむろに家電量販店でもらってきたパンフレットに目を通しました。それまで使っていた冷蔵庫は18年前のもので(中東の或る国で「家電は日本製に限る。20年は壊れない。」と言われていたのは本当だったのです。この冷蔵庫にしたって本体には問題がないのですから。)、当時の省エネ大賞受賞の製品でしたが今のレベルとは違うだろうと、買い替えることにしました。
「今から買って20年もつとすると、冷蔵庫を買うのもひょっとしたらこれが最後かも。」
と妙な感慨にふけりながら、パンフレットを見ると、めったに買わないものだけに進化の度合いがすごい。思わず「おおっ」という感じで、大型の白もの家電を選ぶことくらいわくわくするものはありません。「ナノイー搭載」で、「まんなか野菜室」で、「きれちゃう瞬冷凍」があり、「どっちもドア」の冷蔵庫があれば一人勝ちなのでしょうが、各社各様に独自色を出してがんばっているなと感心しました。パンフレットを熟読するのにかなり時間がかかりましたが、台所に入る幅が決まっているので候補を選ぶのは意外に簡単でした。それでも各社から1つずつ購入候補を選び終わった時には、もう真夜中を過ぎていました。こんな時間まで物事に集中したのはいつ以来でしょう。翌日いざ家電量販店へ。
「きれちゃう瞬冷凍」は新しい機能で魅力を感じましたが、問題は在庫でした。取り寄せになるので10日「かかるとのこと。10日間冷蔵庫なしで過ごせるかと自問し、過ごせないと結論し、別の選択肢へ。そもそも冷蔵庫などは突然壊れるものなのであって、10日も余裕がある場合など少ないのではないでしょうか。台所とリビングの部屋の作りからいって、「どっちもドア」は便利そう、これは翌日配送可。他の機能を見てみると、「プラズマクラスターで除菌と脱臭」「冷蔵室内のミスト冷却」「シャキッと野菜室」などよくできた製品で、節電機能も他社と遜色がありません。これがこの時点での最適な答えだろうと判断し購入しました。
結果としてすべてに大満足でした。驚いたのは冷蔵庫自体の大きさは前とあまり変わらないのに、今まであった中身を収納していくと前のよりかなり大容量だったことです。昔のはいろんな出っ張りとかじゃまな部分があり収まりが悪かったのですが、現在のはすっきりとたくさん入り、特に扉部分の飲み物・調味料部分の収納勝手がすばらしくよいので、うれしくなりました。要するに18年間に冷蔵庫の基本的水準が大幅に上がったということで、メーカーの努力には敬意を表したいと思います。