2013年6月5日水曜日

「接着剤いろいろ」


 ここ30年ほど、私にとって最強の接着剤はアロンアルフアでした。とにかく何でもくっつく驚きの粘着力を誇り、遠い昔、ぶつかって壊れた車のミラーを一時的に留めたことがあるほどです。ボンドは白い液体で木工用、セメダインは透明でプラモデル用と自分なりに明確なイメージがあり、木工やプラモデルと縁が薄くなって以来、それらの存在も頭の中から消えていきました。アロンアルフアは確か「ほこ×たて」で最も反発力が強い磁石との最強対決でも勝利し、その実力をあらためて世間に見せつけた感がありました。

 ところがアロンアルフアにもやはり弱点はあるのです。シリコーンゴムの登場です。シリコーンはマイナス40℃から230℃までの温度変化に耐える大変便利な素材で、今やキッチン用品をはじめ様々な日用品に欠かせない存在になっています。これがアロンアルフアで接着できないと知った時は「え~っ」という感じでした。あまりに何でも付くので素材のことなど考えたことがなく、物の接着には何と何を付けるのかをまず知らなければならないという基本を忘れていたのでした。「シリコーンを接着できるものはないのか」と言うと、今のところ量販店で手に入るものとしては、セメダインスーパーX(エックス)があります。にわかに脚光を取り戻したセメダイン! 何にでも泣き所はあり、逆に言うと何にでもチャンスはあるということですね。