この時期は、表面の剛毛から綿毛が飛び出ているなと思い、つまんでみるとごそっと驚くほど抜けます。首のあたりなどは下毛がだぶついたようになっているのでブラシを当ててやると、気持ちよさそうにしています。どんどん取れるのでちょっと心配になるほどで、いつまでやってもきりがありません。
「りく、ずいぶんやせたね。」
と言って、適当に終わりにします。父は風の強い日に土手の上でブラッシングをするそうです。
抜け毛の季節に特に大変なのはお風呂はです。風呂場の排水口は抜け毛の山、また風呂からあがった後にりくが歩いたところには毛が落ちています。
「りく、毛を落とすな。」
と父が言うのですが、それは無理というもの。りくが悪いわけではないのです。家中掃除機をかけてやっとお風呂が一段落、ふぅー。
秋にも毛の抜け替えがありますが春ほどではありません。抜け毛と言うとドキッとしますが、自然の摂理なので「りくの抜け毛は心配なし」っと。