夏の過酷な暑さの中、温室での2週間の耐久テストを生き抜いたのは、やはりベゴニアだけでした。これさえ瀕死の状態でしたが、その後息を吹き返し小さな花を咲かせました。これだけでは少し寂しいなと思い、やっと暑さがひいた頃また花を買いに街の花屋さんに行ってみました。初めて入るお店でしたが、季節柄お供え用のお花や彼岸用のお花を求めるご婦人方で結構込み合っていました。お店の人が他の人の相手をしている間、じっくり店の花を見ましたがあまりピンとくるものがありませんでした。私の番が来ました。
「お客さんは?」
「鉢物で少し長持ちするのがいいのですが・・・」
それでは、というので薦められたのがアンスリュームでした。一見して苦手なタイプでしたが、今朝入ったばかりという新鮮さにひかれて、物は試しと買ってきました。指示通り、バケツにつけるくらい十分水を与えてからよく水切りし、家の中に入れました。温室に入れてみると、あ~ら不思議、これほど映える鉢もない。もともと熱帯のジャングルの木の根元に生える植物なので、多湿に強く葉からも水分を取り込むとわかり、これはいいかもと期待を寄せています。なんでも試してみるものです。