信じられないくらい用心深いりくは、最初赤ちゃんの頃は自分の部屋と思っている茶の間と台所と廊下だけを行き来していましたが、だんだん父が寝室にしていた和室に入れるようになりました。私が使っていた洋間に入れるようになったのはさらにずいぶん時間がたってからでした。お風呂は強制的に入れられていましたからあとは二階だけなのですが、物理的には登れるはずの階段を登って兄の部屋に行くことはなく今日まで来たのです。兄に訴えごと(「兄ちゃん、起きる時間だよ。」とか「姉ちゃんいなくなったから探して。」とか)がある時はいつも階段の下で吠えていましたが、決して登って行くことはありませんでした。
今回のことは、りくが発作を起こした時に兄が下の部屋で2~3日りくと一緒に寝たことが関係しているでしょう。夜中に目覚めて誰もいない、とっても寂しい、でも上には兄ちゃんがいる・・・と思いだし、会いたい一心で登って行ったのでしょう。りくにしては大冒険だったろうと思います。兄によれば、「来ちゃったけど怒ってなーい?」という顔で布団に伏せていたとのこと。
それからとりあえず一度散歩に出ようとしたが、急な階段だからか、なかなか降りないので抱っこして降りたと。その後散歩から帰ってよく諭してから別々に寝たら今度はちゃんと寝てたと。何から何までりくらしいと思いました。りく、勇気出したなあ。もう家じゅう、りくに行けないところはありません。9年かかったけど。