2015年10月23日金曜日

「紅春 73」

りくはすっかり元気になりました。兄のいる二階にも時々お邪魔し慣れてきたようです。兄の話では、最初は控えめだったのに今では我が物顔にふるまっているとのこと。ところがそのうち困ったことが起きました。兄が外にいた時のことですが、兄の姿が見えないので二階にいるものと思ったりくは階段を上って二階に行き、ご想像の通り降りられなくなってワンワンないていたというのです。

 また先日私が帰省した時のことですが、買い物に行って帰ってくると、いつもと違って勝手口を開けてもりくが出てきません。たまにりくが和室にいると知らずに襖を閉めて閉じ込めてしまうことがあるので、私は「あ、やっちゃったかな。」と和室に飛んでいきました。しかし・・そうなのです。激しくないている子は二階にいたのです。「姉ちゃん、早く~、降りられないよ、ワンワン。」

 ちょっとした問題の発生です。その日は買い物だけだったので家を空けたのは1時間弱でしたからよかったようなものの、半日留守することだってあるのです。もしその時同じことがおきたら水も飲めずに大変なことになるでしょう。というわけで、階段前でりくをブロックする緊急処置をすることになりました。もちろんりくが自分で階段を降りられるよう訓練することも必要ですが、まずは緊急対策です。兄が日曜大工で作業をし、蝶つがいの板が必要に応じてマグネットで上り口に固着する柵が出来上がりました。留守するときはこれを閉めて出ればりくは二階に上がれません。とりあえずほっとしました。この前のことがあるので、ストレスによってパニック症状がぶり返すような要素は極力除いておかなければなりませんから。柵ができたことをりくがどう思っているのかはわかりませんが、今まで通り兄に用事がある時は階段の下でワンワンやっています。