2021年5月3日月曜日

「病原と闘う身体」

  少し前に非定期的にくる持病による体調の崩れがやってきました。普段は「だるい」と形容する身体がだんだん「痛い」になってくるので、とにかく横になって寝るだけです。全身の痛みが高じてウンウン唸りながら伏せることになっても、体が睡眠を激しく欲するらしく、眠れないということはありません。食欲は全くありませんが、何とか口に入りそうな果物(バナナ、りんご、柑橘類)、ヨーグルト、乳酸菌飲料などはいつも備えており、目が覚めた時に少しずつ補給するので心配はありません。そしてまた昏々と寝るのです

 この「発作」は、起こる原因もきっかけも分からず突然来るのには参りますが、最近これは体が異物の侵入と一生懸命闘っている状態なのだろうと思うようになりました。普段は跳ね返している細菌やウイルスでも、たまたま取り込む量が多かったり強力だったりすると、負けまいとして自然免疫力を総動員して微熱を出したり、睡眠状態を持続させることで自然治癒力を最大化しようとする結果なのではないかと思うのです。病原菌と闘う身体のイメージを持つと、夢かうつつかわからない状態で伏している間も、「体よ、頑張れ~」と自分を励ますことができる気がします。

 丸一日寝てもよくなっていないと少し凹みますが、そういう時は大抵まだまだ眠たいので寝れるだけ寝ます。体調が悪いと気弱になり、この状態で一番自分を脅かすのは、「このまま寝たきりになったらどうしよう」という恐れです。そんな時は、「前日より良くなっているのは確かだ」と言い聞かせながら、元気になってやりたいことを考えます。「寝たきりになるわけにはいかない。まだ読みたい本がある」、「読んだり書いたりできないと惚けてしまうかもしれない」、「それにはとにかく眠らないと・・・」と、朦朧とする頭で堂々巡りしつつ横になっています。早く良くなって好きなことをしたいという意欲はとても大事だと思います。幸い丸二日寝ても全然回復しなかったことはこれまでありません。格段に体調が良くなっているのは、家の中を動き回れるようになるのでわかります。こうなるともう早い。翌日には外に出られるようになり、翌々日には早朝の散歩もできるようになります。もともと動き回るのが好きなので、朝起きてちょっと体を動かし、「ああ、完全に治った」と実感する時は本当にうれしいです。自然治癒力だけで回復できるのは何とありがたいことでしょうか。