2021年5月25日火曜日

「ももジュースの恵み」

 以前友人からストレートの桃ジュースをいただいて美味しかったことを思い出し、探してみました。するとJR駅の自販機で売られているレアもの以外に、なんとJAふくしま未来でもストレートの桃ジュースを出していることがわかりました。こちらは缶ジュースですが190gの飲みきりサイズ、さっそく通販で箱買いしました。 すぐに届いて飲んでみると、やはりストレートはうまい。すっきり甘すぎず、濃縮還元ジュースとは全然違います。

 販売者の住所は福島の隣の伊達市、そして保原といえば前に父が入院していた病院のそばです。夏の終わりから半年間、毎週新幹線で帰省して見舞っていましたが、ローカル線の駅からも1キロ以上離れた病院でした。周囲に高い建物など何もない、だだっ広い果樹園の中に立っていた印象しかありませんが、窓から見えた桃畑と吾妻山の美しさは忘れられません。父は春になる前に退院したので、桃畑が花を咲かせた様子は見られなかったのですが、一面開花した桃畑を描いた大きな絵画が掛かっていた記憶があります。「あそこの桃か~」と思ったら感無量でした。

 製造所が山形というのはちょっと心当たりがあります。先日帰省したとき直売所で山形のりんごジュースを売っていたので試してみたのですが、これがやはりめっぽう美味しかったのです。まったく同じサイズの缶ジュースだったので、同じ加工場所かもしれません。ももジュースは「常温で保存してください」と書いてありますが、もちろん数本はすぐ冷蔵。そもそも常温とはどのくらいの範囲の気温なのか。辞書の一つに15℃という説があり、こうなると真夏には部屋置きというわけにはいかないでしょう。これからの季節、冷えた桃ジュースほど疲労回復に効果的なものはありません。なにしろ桃は古事記の世から魔性の果物、炭酸水も用意して暑気払いの準備は万端です。