2021年4月23日金曜日

「紅春 177」


 今年の狂犬病注射は「6月に動物クリニックで」、と兄と話し合ったばかりでしたが、届いたはがきで近くの集会所が接種会場の日、9時前からりくが盛んに散歩に行きたがったので、「注射、行ってみる?」とりくに尋ねるとまんざらでもない様子。

 春の陽ざしの中、だめもとで行ってみると、今年は集まってくる犬の数も少なく比較的静かな環境。はがきを係の人に渡して、不穏な空気を感じ取ったりくと向き合い、首をぎゅっと引き寄せて抱きしめている間に、獣医さんが目にもとまらぬ速さでおしりにチクッ。りくは鳴きも吠えもせず、これであっけなく終了です。いつだったか犬が集まり過ぎて阿鼻叫喚の様相を呈していた時は、注射も大変だったっけと思い出し、「りく、頑張ったね。お利口さんだったね」と褒めて帰宅しました。

 帰る道々、りくの体に異変がないか見ていましたが、無事でした。それから5時間ぶっつづけで昼寝した後、むくっと起きて散歩を所望。もう完全に大丈夫です。ハーネスの首に輝くブルーのメタル・プレートは、狂犬病注射を済ませた勇者の証です。万一、どこかで迷子になっても、番号により飼い主が特定できるから、ちょっと安心かな。