2016年4月26日火曜日

「無欲の運試し」

 なかなか手に入らない列車やコンサートのチケットの販売において、人々がそれを手に入れようとしのぎを削る話を聞きます。旅行会社ではパソコンの前で担当者がスタンバイし、発売開始と同時にキーボードをたたくという、零コンマ何秒かの戦いです。中には過去の実績から抜擢されるその道の達人が配置されることもあるようです。しかし、全国で何百、何千、何万という人が同じことをするのですから、成功するかどうかはほとんど運任せということになるはずです。

 病院の受付番号取りに関して、今回似たようなことがありました。私の知る限りその病院の受付機は十数台あるのですが、ある時たまたま早く着いて私もその一台の前に立っていました。すでに診察券を挿入口に差し込んで開始に備えている人も見受けられましたが、私は診察時間がすでに予約で決まっているので、何の気なしに「もうそろそろかな」と思う頃、おもむろに券を差し込んでみました。するとちょうど開始時間だったようで、周囲の受付機で一斉に機械が動き出し、診察券はスルスルと飲み込まれていきました。何か検査や診察予約確認の画面がでましたが、読まずに完了ボタンにタッチ。表示された予約が違っているはずはなく、間違っているとしたらそれは私の記憶の方に相違ないからです。すぐにすうっと確認票が出てきて、見たらなんと1番! この間2秒くらいだったでしょうか。おそらくもう二度とない事ですが、ちょっと記念になりそうです。