「お腹空いてないの?」
と言いながら、また少しトッピングして温めてやったりするとペロリとたいらげ、「もう一杯!」というようにお座りするので、あげるとまたペロリ。
お腹が空いていないわけではないのです。また、お皿からは食べない時でも手にのせてやったりすると次々と食べることもあります。生前父は、「フードを一粒一粒並べていくとりくが面白がって食べる。」と言っていたことがありました。
「犬はドッグフードのみによって生きるにあらず。」
そうなのです。りくにとって食べ物は単にお腹を満たすものではなく、家族によって自分がどれだけ大事にされているかということと密接に結び付いたものなのです。さほど空腹でない時でも、兄からもらうおやつは食べたり、自分の夕飯が済んだ後でも兄の夕飯にお相伴するポーズは忘れません。犬でもこうなのか・・・と思わされます。人であれ犬であれ、りくが家族の一員であるのは間違いありません。