フェルメール・カフェへようこそ!
フェルメールの絵画に囲まれたカフェでしばし休憩の時を過ごします。忘れがたい出来事や折々に感じたことを優しい言葉で残したい。 穏やかな時間を共有できればうれしいです。
2015年5月18日月曜日
「楽園のかけら」
夏が来る前の本当によい季節、朝起きて公園に行くのが楽しみです。4時半には空が白み始め、希望に満ちた気持ちになってきます。私の行く大きな公園は特に花壇のようなものはなく樹木と池と草原(くさはら)が主なのですが、唯一今の季節に見られるのが菖蒲です。湿地帯のところに黄色い花を咲かせており、木製の遊歩道から楽しめます。すぐそばの池の葦の茂みからはガマの鳴き声が聞こえてきます。ところどころにある原っぱには昔懐かしいシロツメグサが群生しており、この草がこれほど見られるところは珍しいと思います。
ぱあーっと空が明けてゆく中で公園を回っていると、ロンドンのセント・ジェームズパークやソールズベリーの小川のほとりを思いだし、昔の王侯貴族か荘園領主のような気分になってきます。公園や土地をそんな美しい状態に保つのは大変なことでしょうが、私は何もしなくてよいので気楽です。また、そういう方々はたぶんこんな朝早く散歩や領地の見回りはなさらないでしょうから、この美しさは知らないかも。これはまさしく最初の天地の美しさ、神様がご覧になればやはり「はなはだよかった。」とおっしゃるのではないでしょうか。
次の投稿
前の投稿
ホーム