東京の新規感染者五千人超が続いた日、しかたなく眼科の通院に出かけました。2月に予約をキャンセルして取り直してもらったためもうキャンセルはできない。なにしろ10カ月ぶりなのです。今思えば2月の感染状況など可愛いものだったと思い返しつつ、このところ体調が良いので免疫力が上がっているこの時を逃す手はありません。実際、病院内に入る前の自動検温では平熱ながら高めの体温でした。自然治癒力は高まっているはず、今通院せずにいつするのかと、変な自信がありました。
私の中ではこのところコロナ問題に関する考えが徐々に変わってきているのですが、その第一の理由は、厚労省の発表で「2020年の国内の総死亡数が前年より9373人減少した」ことを知ったことによります。何しろ日本では高齢化の進行に伴い、2010年から2019年まで10年連続で総死亡者数が増加、しかもこの間の増加幅は年平均約2万4千人であったというのに、コロナによって総死亡者が増えるどころか、9千人以上減ったというのは物凄いことではないでしょうか。
インフルエンザの年間死亡者数はおよそ1万人と推計されているようですが、2021年8月24日のコロナに関する厚労省発表のデータでは、国内のこれまでの陽性者数は累積1,314,531人、死亡者数は累積15,656人です。これは2020年2月18日~2021年8月22日までの約1年半の累積数ですから、1年間のコロナ死亡者数はおよそ1万人強ということになり、インフルエンザと変わらないことになります。症状のあらわれ方は多少違えど、よく取り沙汰されるように感染症5類に分類されてもおかしくない弱毒性であることは確かです。さらに驚いたのは、私が知らなかっただけかもしれませんが、コロナの場合、報告を速やかに行うために「新型コロナウイルス感染症の検査陽性者が入院中や療養中に亡くなった場合、厳密な死因を問わずコロナによる死に計上する」旨の事務連絡が2020年6月18日に厚労省から出ていたことです。インフルエンザの場合にも、その流行の間接的な影響による死亡を考慮に入れる超過死亡概念により、死亡者数の推計が行われていますが、コロナの場合はかなり無茶苦茶なことになっているように私には思われます。これによると、他の疾病で入院・治療していた場合でもPCR検査で陽性となれば、亡くなった場合コロナにカウントされますし、さらに、コロナ感染を回避するための病院不受診や生活習慣の変化に伴う持病の悪化による死亡もコロナによる死亡にカウントされるというのは、随分変な話です。
それにもかかわらず、コロナによる死亡者がインフルエンザ程度にすぎず、なおかつ前述したように、日本の昨年の総死亡者数が1万人近く減っているのです。これらの数字を冷静に考えれば、昨今の騒ぎはいかなることか、何か相当おかしなことが起きていると感じないわけにはいきません。この事実が意味することを誰もが噛みしめる必要があるでしょう。いずれにせよ、今は軽症どころかかなり重症とみられる場合でも入院先がない状態ですから、一般人がすべきことは、毎日の食事、睡眠、運動によって免疫力を上げておく、これしかないでしょう。そして、もはや症状が出ても放置されるかもしれないと腹を括って、食糧その他の備えをしておくことです。そう言えば、私はもう十年以上そうやって暮らしてきました。コロナに関しても、間違ってもお上に頼ろうとしないこと。頼りがいがないからではありません(それもあるけど)。自分の身は自分で守るという強い気持ちが感染症に打ち勝つカギになるだろうと思うからです。