2015年1月4日日曜日

「給食における牛乳論争について」


 新潟県三条市の学校給食から試験的に牛乳が消えたというニュースがあり、波紋が広がっています。和食が世界遺産になったことが裏目に出たのか、牛乳は和食に合わないというのが理由のようです。そういう面がないとは言えませんが、これは子供たちにとってどうなのかと考えてしまいます。

  「牛乳以外でもカルシウムは摂れる」というのは確かでしょうが、水分補給のための他の飲料(お茶など)を用意するのも大変でしょうし、手間もかかります。給食という限られた時間内ではせわしないのではないでしょうか。牛乳にはカルシウム以外の栄養もあり、子供にとっては大変優れた飲み物だと思います。家庭での食生活の乱れも増加しているなかで、給食から牛乳が消えるのは、子供によってはその成長に致命的な影響を与えるかもしれないことを考えると、「牛乳は和食に合わない」ということ以上に優先させるべき事項があると思います。

 十年ほど前だったか、人間ドックのオプションで骨密度を測った時に聞いたのは、二十歳くらいまでにどれだけカルシウムを摂っていたかに大きく左右されるということでした。記憶が怪しくそれが本当かどうかわかりませんが、その時の私の骨密度は103%でした。子供のころ牛乳をたくさん飲んでいたからだと思ったのを覚えています。現在常用している薬の影響で骨が弱くなっているかもしれないというので、先日測定することになりました。結果は108%、若年比でも98%で全く問題ないとのこと。コーヒー以外に毎日飲んでいる飲料は牛乳だけですし、たぶん朝のジョギングもよい結果につながったのだろうと思います。そういうわけで、給食から牛乳が消えることには大きな懸念を感じます。