りくが8つになりし日、日本列島には台風が接近しておりました。いつものように6時前に朝の散歩をしましたが、りくは9時に私の肩をポンポン叩いて散歩に行こうと言います。いつもは「駄目だよ。」と言うのですが、この日は「雨が降らないうちに行っておくか。」とりくの頼みに応えました。11時半、3時にも同じことがあり、結局まだ雨は降らなかったので、「台風が来たら行けなくなるから。」とりくの頼みをききました。
りくはその日「ハッピー・バースデー」を歌って、蒸した鶏肉をたくさんもらいました。結局、風雨が強まったのは夜から明け方までで、翌日の早朝には雨もやみ、風は凪といってもよい静けさで、普通に散歩ができました。昨日はりくにずいぶんサービスしちゃったなと思いましたが、バースデー・ボーイだったから、ま、いいでしょ。
夏の間、昼間は暑くて買い物は無理だなと思い、早朝コンビニに行ったことがありました。自転車で片道数分のところなので、行って帰ってくるのに15分くらいだったと思うのですが、後から聞くと、その間りくが吠えていたとのこと。それも階段下のところで兄のいる2階に向かってワンワンとずっとやめなかったと。起こされた兄が下りてきて事情を確かめると、私がいなかった、つまり、「姉ちゃんいなくなった。捜して。」だったのです。確かにそんな時間に出かけたことはなかったので、りくも何事かと思ったのでしょう。「ちょっと行ってくるよ。」とは言って出たのですが。それにしても、もう8歳の犬がこんな赤ちゃんみたいなことでどうしたらいいのでしょう。りくには、「大人にならねばならないよ。」といつも言っています。