2014年10月30日木曜日
「除染事業」
ようやく福島の私の住む地域の除染が行われることになり、先日市の職員と除染請負会社の方が打合せに見えました。家の内外の放射線量を測りましたが、同じ場所で下から1cm、50cm、1mの地点を測定します。家の中はそれぞれ、0.13、0.16、0.17であり、外の玄関前もほぼ同じ、庭中央が0.30、0.46、0.48でした。予想と違って全ての値で上の方が高いことを初めて知りましたが、りくのことを思って少し安心しました。
原発事故からもう3年半も経っているので、屋根や壁はほぼ線量は低いだろうとのことで、高かった場合のみ行うとのことでしたが、雨どいや下水のマスは除染するとのこと。庭の木は伐らないが草系の花々はどうするか決めておいてくださいと言われました。出た土は、なにしろ仮置き場が決まっていないのでとりあえず各戸保管、となると地表に出しておくよりはやはり埋めるしかないだろうと思いました。
たとえ仮置き場が決まってもその先の処分はどうするのでしょう。放射性廃棄物はどんどん溜まっていくのです。このように今でさえ最終処分の方法もわからないのに、原発を再稼働しようとする人々がいるのは本当に不思議です。自分の住む所が同様の被害を受け、同じ立場に立たないとわからないことなのでしょう。もしくは会社の存続という命題が他人の命よりも大事なのでしょう。もっとありうるのは、我々は肥沃で広大な国土を失ったというのに、国や原発関連企業が除染を新たな公共事業と見なしているのではないかということです。