2014年10月21日火曜日
「りんご可愛や」
この時期福島で過す楽しみの一つはなんと言っても野菜や果物です。自転車で数分のところに農家の直売所があり、最近は野菜、果物はほぼここで買っています。出荷している全農家の全種類の放射線量を定期的にモニタリングしているので安心だし、とにかくおいしい。味をしめるととてもスーパーの物は食べられなくなります。9時45分の開店前には、駐車場は満杯、既に入口ドアの前に行列ができています。(主婦もいますがやはりシニアが多い。) お盆や9月の連休の時期などは、帰省した息子・娘一家に持たせてやる桃や梨やぶどうを箱買いする人々でごったがえします。
開店して数分でレジに並ぶ人が長蛇の列を作るので、一番賢い買い方は、買う物を決めておいてそれだけ取って1分でレジを通過することでしょう。ゆっくりいろいろ見たいときはむしろ10時過ぎがお勧めです。困ることが1つだけあるのは、スーパーと違って欲しいものが必ずあるとは限らないこと。この前はあった人参が今日は出荷されていなかったり、午後3時頃にはピーマンが売り切れていたりします。まあ、こういうのも一興で、献立を変更したり代替野菜を買えばいいだけです。カボチャなども種類があり、「栗坊」とか「栗えびす」など可愛らしい名前がついているのを見るとうれしくなってしまいます。
桃、梨、ぶどう、柿を堪能して、りんごの季節になりました。リンゴの王様「ふじ」がまだ出ないこの季節、以前はあまりりんごに興味がなかったのですが、最近りんごに目覚めてしまいました。津軽や千秋は東京でもよく見ますがあまり食べません。ところが直売所で、「緋のあづま」、「陽光」、「新世界」、「秋映」、「シナノスウィート」「ほおずり」などを見つけ、りんごの種類はこんなに多いのかと驚きました。日によっては懐かしの「紅玉」や「スターキング」もあります。全部試したわけではありませんが、最初の3種は甘味だけでなく酸味も強く実にりんごらしいりんごです。歯触りもシャキシャキで「ふじ」に匹敵するおいしさだと思います。これが小玉~中玉5、6個入りで300円~350円なのですから食べない手はありません。「1日1個のりんごは医者を遠ざける」と言いますが、1個で済まないのが悩みの種です。