2014年7月5日土曜日
「机の中の埋蔵品」
小学校から高校まで使っていた机の整理をすることになりました。引き出しにはあるわあるわ、今ではガラクタとしか呼べない物の数々・・・。漫画、定期購読していた「中学生文学」、写真、貯金通帳、漫画の模写、雑誌の付録やお菓子のおまけ、リリアンやフェルトの手芸品、昔やなせたかしが監修していた「詩とメルヘン」から気に入った作品を書き写したと思われるメモ帳、笛などなど。
高校時代(県立の女子高でした。)の図書館報というのもありましたが、校長が寄稿しているタイトルに仰天、なんと「女に学問はいるか?」なのです。これは「女に学問はいらないというのは歴史的事実であった。」に始まり、戦後の女子学生亡国論までの歴史を俯瞰した学問のすすめで効果的な読書法を説いているものでした。いつの時代の話でしょうかと思いましたが、昨今の都議会のセクハラやじ問題を考えると、人の意識はちっとも変っていないのかもしれません。
もう一つ隔世の感があったのは、小学校と高校という公教育の場で月1回の貯金の集金が行われていたこと。小学校では農協が、高校では地方銀行が学校に来て積み立てができたのです。小学校では100円から500円くらいを毎月預けていた記録がありますが、これは貯蓄や倹約の習慣を身に着けるためのものなのでしょうか。1年で1500円ほどにしかなっていませんが24円も利息がついており今では考えられない高利率です。
一番おかしかったのは「変人友の会 会員証」。「この会員証を他人に貸与することはできません。」「この会員証には期限がありません。」「会員をやめたい方は幹部に申し出てください。」等の注意書きがあり、幹部には高校時代の級友3名の名前と電話番号が書かれています。写真の代わりに似顔絵が描かれたこの会員証がクラスに何枚配られたのかわかりませんが、ああ、高校生ってほんとにヒマなのね。
こうして机の中には、おそらく当時は大事であったもの、もしくは捨てるに捨てられなかったものがどんどんたまっていったのです。さてさて、これらをどうしたものでしょうか。