2014年7月11日金曜日

「非クレーマー的苦情」


 福島教会の会堂再建がなる今年、会堂建築支援商品としてレターセットを作ってみました。出発点はいつも趣味の延長で、何かできて「まあいいかも。」と思ったら本腰を入れて商品化を考えるというお気楽な手法です。それを福島教会で試験的に販売し、また奈良に住む母教会が一緒の参謀に見てもらったり、彼女が通う大阪の教会の方々に使っていただいたりして、そのご意見、アドバイスを頂戴しながら改善できるところは改善してできあがるのです。

 先日は、東京で私が通っている渋谷の教会のミニバザーに参加させていただきました。
「ちょうどよかった、聖句入りでなかなかいいのってないのよね。」
などと言われるととてもうれしいものです。自分でも、
「最近は手紙を書く人なんていないよなあ。特に縦罫の便箋なんていらないだろうなあ。」
と思っていたのですが、縦罫は持参したものが全部売れました。
「普段はメールだけどたまに手紙を書くときはいい紙に、縦書きで書きたい。」
という需要もあるのだとわかりました。たくさんお買い上げいただき、会堂建築献金ができるのは本当にありがたいことです。

 使っている紙は飛天紙と呼ばれる大変美しい和紙です。いつもネット通販で取り寄せていますが、先日ちょっと困ったことがありました。取り寄せた中の1束がこころなしか緩く波打っており、一部裏面にかすかな筋が入っているのです。自分で使う分にはまあ我慢できる程度ですが、商品となるとそうもいきません。メーカーにとっても憂慮すべき問題だろうと思い、お手紙を書いて返送することにしました。

 私にとって一番困るのはクレーマーだと思われることです。私は最近激化している常軌を逸したクレーマーを腹立たしく、また嘆かわしく思っています。あの他罰的な心性が心底嫌いなのです。同類に見られないよう、言葉に注意して手紙を作成しました。趣旨は、「御社の製品は大変美しい紙で気に入ってこれまで使用してきたこと、今回返送するものは、自分としては許容の範囲を越えていると思うがいかがか、今後もこの紙を使っていきたいと思っていること。」の3点です。郵送してすぐに対応してくれたようで、「確かに紙の状態にご指摘の問題を確認しました。これから原因の調査にあたります。とりあえず新しいものをお送りします。」とお電話をいただきました。

 その後は製品に関して全く問題ありませんが、ちょっと気になるのは、なんだか注文してから発送されるまでとても迅速になった気がすることです。たまたまかもしれませんが、以前は商品の到着まで4~5日みていたのに今は2~3日で届くようです。まさか、要注意お客様リストに載ってしまったのではないでしょうね。