2021年6月22日火曜日

「加速するワクチン接種によせて」

  高齢者のワクチン接種が進み、年齢制限撤廃、、職域接種等、ワクチン接種が加速しつつあります。これについて、接種できない立場の者として、私自身は言うに言えない思いがあります。漏れ聞く若者の声によると、接種に積極的でない人が結構いるようです。若い人の中には、「コロナに罹患しても重症化することはないだろう」と思っている人もいますが、それ以上に「コロナよりワクチン接種の方が危ない」と考える若者が多いようなのです。「ワクチン」そのものへの不信感と言えば、やはり思い当たるのは悪名高い子宮頸がんワクチンでしょう。ワクチンの恐ろしさを国民に知らしめたこのワクチンは身近な問題として若者の頭に残っているのだろうと推察されます。

 しかし、職域接種となると微妙な問題が生じます。ワクチン担当大臣は「体調に合わせてそれぞれの判断で」というようなまっとうな発言をされていましたが、医療や介護の職場、主に人と関わる仕事をする職場で皆で一斉接種となると、正論が通らないこともあるようです。上司に接種を強要されたり、「接種しないとクビ」と脅されたりという事例が報告されており、接種しないとの表明は困難な立場に立たされることを意味します。これは大変な事態です。万一、接種して何事か起きた場合でも、責任を取ってくれる人はいませんし、補償をされても健康を失っては無意味です。

 免疫体系には個人差が大きい。元来ほとんど薬を飲まず、どうしても仕方のない時だけ風邪薬を飲むと、これが効きすぎるくらい効いていた私のような人間は、以前、新型インフルエンザの予防接種を受けて死にそうになりました。そしてそれが引き金となって今の病を発症しました。これは私が身をもって学んだことです。これまでのワクチン行政においてはどんな体調の悪化が起きても「ワクチンとの因果関係は不明」で事が済んでいます。自分以上に自分の身体の問題を知っている者はこの世にはいないのです。ことこの点については、医者が何と言おうと「私の方が正しい」と断言できます。残念なのは我が身を実験台としてこうした確信を獲得しなければならなかったことです。やがては細胞レベルでワクチン接種の危険度の個人差を明示できる時代が来ることでしょうが、それまでは無辜の犠牲者は避けられないでしょう。

 このところ弱毒性の病原に接したようで、微熱を出して少し寝込みました。いつもの事で超低空飛行ではあっても心配はなく、昏々と二日寝ると1℃近くするすると熱が下がり、いつもの感じでじきよくなりました。今後どんな感染症が起こってもワクチンを打てない者はずっとこんな状態で暮らすことになるのでしょう。若い方々の中に一部でもワクチン接種により将来にわたって取り返しのつかない事態になる方が生じないようにと願うばかりです。