りくの定期健診に行ってきましたが、何日か前からそこに至る準備が大変でした。5分で体を洗うだけでも唸り声をあげて嫌がるし、気ままな食生活をなだめすかしてできるだけフードを食べさせ、外に置く時は虫よけのひのきオイルをつけたタオルで体を拭いてやり、抜け替わりでボサボサの下毛を取ってやり(おかげで痩せ犬具合が目立っている)、毎日の顔拭きとタオルでの歯磨き(歯周病が気になる)・・・。人間と同じで、少しでも体裁を繕い良い結果を出したいと最後のあがきを怠りませんでした。
りくはもちろん獣医さんのところに行くのが好きではありませんが、最近は体重の減少や血液検査で引っかかる項目があるのはわかりきっているので、連れて行く人間の方も気が重いのです。しかし、りく自身はいたって元気で、朝4時前から散歩をせがみに来ますし、本人が食べたい分だけはきっちり食べています。つまり、いまの状態は生物として避けられない、ただの老化現象だということです。それ以外は健康です。ここまで来ると、好きなことをしながら好きなものを食べて過ごすのが、一番の長生き法ではないのでしょうか。
診察懐紙の15分前に行き、何とか駐車スペースを見つけ、周辺を散歩させながら順番を待ちました。お薬だけもらいに来ている患者もいるようで、すぐにりくの番になりました。感染症の時代になって、診察室に入れる飼い主は一人だけとされているので、あとは兄に任せて私は待合室で待機。今年からワクチン接種はしないことに決めたので、問診と身体測定、血液検査、フィラリアの検査だけで、鳴き声もせず15分ほどでりくは放免になりました。フィラリアの結果を待つ間、兄から獣医さんの話を聞いたところによると、「腎臓ケアのドッグフードとトッピングの肉類は相反の関係にあり、腎臓のことだけ考えるならタンパク質は控えた方がよいが、もう老年なのでどんなものでも食べられることの方が大事」とわかりました。つまり、考えていた方向でよかったということです。ドッグフードを主体にできるだけバラエティに富んだトッピングをして、とにかく食べさせるしかないのです。フィラリアは陰性でお薬をもらい帰宅しました。ワクチン注射がなかったのでりくは元気にしていました。あとは血液検査の結果が送られてくるのですが、多少悪くてもどうすることもできないので、あまり気にせずいつものペースで過ごそうと思います。