2019年12月12日木曜日

「太陽光発電」

 きっかけはLEDの懐中電灯を買いに行き、近くにあった小型ガーデン・ライトを見つけたことでした。頭頂部に太陽光パネルが貼ってあり、暗くなると自動で点灯するあれです。うちに庭はありませんが、なんとなく心惹かれて、何個か購入しました。昼間窓辺に置いて陽に当て、夕闇が迫るころ部屋のあちこちに配置すると、これが十分明るい。日が短くなるこの季節、いつも気鬱になることが多いのですが、小さな光があるだけで気持ちを温かく満たしてくれます。気が付けば、これはただの太陽光、万人に与えられる神様の恵みです。「ただの」は「唯の」であり、まさしく「無料の」です。これを利用しない手はないなと楽しくなってきました。

 「あの小さなパネルでも一晩中輝くエネルギーを貯められるのなら」と、さっそく某通販サイトで太陽光パネルの研究。まずはお試し用に一番小さい部類の縦横40cm角×2枚組購入を決定。ジャクサ探査機はやぶさの太陽光パネルを彷彿とさせる代物でとてもよい感じです。アウトドアで使用することが想定されているらしく、持ち手がついて折りたたんで鞄のように持ち歩けるようになっています。USB端子がついているので携帯電話やスマホを充電できるだけでも、大いに役立つことでしょう。

 ここでハタと気づくのは、これは災害時に必須のものだということです。チャンスがあれば電子機器によって他の人と連絡が取れる状態であることは重要です。と、その時、目に留まったのは小型充電器です。これがあれば太陽光を電気の形で貯めておき、必要に応じて取り出すことができます。今までこういうことを考えてこなかった自分に愕然とし、とりあえずお試し用に一番小さな、従って一番出力のちいさなモデルを選びました。昔の小型カセットデッキくらいの大きさです。私が選んだポイントは、パネルから太陽光を取り込む挿入口があることと、コンセントの差込口があって電気を取り出せることです。

 商品が届き、毎日いろいろと試しています。太陽光パネルでは、マイクロUSBの出力口にLEDのスタンドライトをつないで十分な充電ができます。また、昼間パネルと充電器をつないで電気を貯め、夜間に充電器のコンセントに乾電池用充電器をつなぎ、単三4本や単四4本は十分に充電できます。うちには電池使用のラスタンドイトが2つ、テレビはなく乾電池用のラジオが1台とマイクロUSB接続用のラジオが1台あるだけなので、これで十分です。パソコンは位置的に遠いのでつないでいませんが、災害時には力を発揮してくれるはずです。つまり、災害時の情報収集と緊急時の発信については、太陽さえ出てくれれば無制限に可能ということでこれはありがたい。

 うちにある他の家電は、冷蔵庫、洗濯機、電子レンジ、エアコン、炊飯器、湯沸かし器といったところですが、これらは到底小さな充電器では動きません。(コードレス掃除機の充電はできました。)もっと大型の充電器なら動くものかどうか、この実験には相当の出費が見込まれます。一戸建ての方なら、屋根に太陽光パネルをつけて電力を売るというのはよい選択だと思います。このところずっと曇りがちでしたから充電に時間がかかるという印象はありますが、考えてみれば今は一年中で最も太陽の力が弱い時期です。それでも陽の光が燦燦と降り注ぐような日は、結構すぐに「フル充電」の表示がでます。既得権を脅かされるので反対する人はいるでしょうが、それはそれとして、単純に国としてこの方向に進めばいいのではないでしょうか。明るい方へ、光の方へ。もっと光を!