2015年8月11日火曜日

「株式市場」

 「どうして株なんてするんだろう。」
昔から不思議で仕方ない。あれがなぜ経済活動と呼ばれるのかさっぱりわからない。普通に考えて株とは博打だとなぜ言わないのでしょうか。こんな本当のことを声高に言って皆が株に手を出さなくなったら、国の経済が回らないのかもしれません。

 先日の中国の株式暴落の餌食になったのは8割が一般庶民だと言われていますが、あの出来事で一番世界を仰天させたのは、中国では企業が自社の判断で勝手に取引を停止できるという事実ではないでしょうか。それゆえ株の取引を停止した企業が市場の半数に上り、あとの国有企業は政府が資金を投入して買い支え、一見、上げ戻したように見せていますが、これはもう株式市場ではありません。思い出すのは、以前中国に進出した日本の企業が人件費の高騰により撤退しようとした際、工場等を差し押さえられてしまった事態で、これはまさしくその株式版と言ってよいでしょう。また信用貸し付けと称して、本来個人の自由になる額の何倍ものお金を貸し付けるところはアメリカのサブ・プライム・ローンと同じです。

 今回の出来事は中国株に投資していた外国人投資家をどれほど震撼させたことかと思います。それとも、株はギャンブルであるというマインドをしっかりもって行っていた方々なのでしょうか。日本にカジノは要りません。株でそのスリルは十分味わえるでしょうし、ひょっとしたら莫大な利益だってあげられるかもしれません。