先日、朝起きたときちょっとだるいなと感じたのですが、だるさというのはやる気の低下や怠け心と紙一重の感覚なのでいつも無視して過ごしています。その日も朝のジョギングに公園まで行きましたが、走る前からすでにいつもと違う疲れた感じで、結局半分だけジョギングしあとは歩いておしまいにし、帰る途中で予感がしたので7時から開いているスーパーに寄って、バナナやメロン、柑橘類を買って帰宅しました。
そのままベッドに入り昏々と眠りました。目が覚めるたびに水分とエネルギー源を適宜補充し、またベッドへを繰り返し夕方になりましたが、一向に眠気はおさまりません。ちょっと頭痛はするものの熱やのどの痛み、鼻水や咳などは一切なく風邪とも思えません。ずっと寝ていたせいか起きて歩くのはつらく、直立二足歩行がこれほど背骨に負担をかけていることをあらためて知りました。疲労感はあるといっても疲れるようなことをした覚えはなく、実際疲労感を測るような検査をしたとしても疲労度の高い値が出ることはなかったでしょう。昼間寝ていたので夜は眠れないのではないかとの予想を裏切り、また昏々と眠りました。
翌朝は元気になっていると思っていたのですが、まだまだ眠い。朝食だけ食べておとなしく眠りましたが、10時過ぎに本を返却しに行かなければならないことを思い出し出かけることにしました。図書館まで行って本を返しましたが、昨日より悪くなっているのか帰りは相当つらく買い物もせずに家に直行、昼食はとってまたベッドへ。ちなみに食欲はないものの何か食べなければという気持ちはあり、またこういうときは変なものが食べたくなるようで、白いご飯に海苔と梅干だけで滅法おいしいと感じたり、年に一回くらいしか食べず家にはないだろうと思っていた非常用のカップ面を見つけ食してみてその技術の高さに感心したりしました。 半世紀も生きていると体験した病気から対応の仕方もわかってくるものですが、今回は新種の症状。どうなることかと思いつつ、体が睡眠を欲しているのだからとまた昏々と眠りました。
夕方5時、目覚めると体が軽くなっています。起きても背骨が痛くありません。試しに買い物に出てみると、まったく問題なくお店まで行けただけでなく、食べたいものも増えています。少量ずついろいろなものを買って帰りました。数時間前の状態が嘘のように、どうやらすっかり復活したようです。
眠り病、といってもアフリカの風土病ではなく、妖精が眠り薬を撒くような病があればまさしくそんな病状の眠りでした。1つ思うのは、図らずも外界の情報を遮断した点がよかったのではないかということです。少し頭痛がしたことを勘案すると、加齢その他なんらかの理由で多くの情報を処理しきれなくなることが原因だったのかもしれないなと分析しています。