7月は日本全国災害級の暑さとなりました。東京の猛暑日は13日で、これまで最高だった2001年の7日の倍近く、また例年は平均して1.4日ということからも、今年の7月がいかに並外れて暑かったかが知れます。気候変動は一定のレベルを超えると急速に進行すると言われており、冬であるはずの南半球で氷河が溶け出していると聞けば、「もしや?」の恐れが生じます。
7月の東京都心の最高気温は26日(水)の37.7℃で、私はひたすらエアコンをかけて家にこもっていました。普段夕方の外出は避けていますが、この日はやむを得ず6時半頃やっと買い物に出られたのでよく覚えています。連日39℃台の猛暑日地点が報道されるにつけ、「これより2℃高い気温って・・・」と、今現在それがどれほどの暑さなのか全く想像が及びません。暑さで有名な北関東の都市だけでなく、どこもかしこも暑いのが今年の特徴で、この気温はもはや人間の生存の限界を超えたと言うべきではないでしょうか。
すでに7月半ばからラジオでは、「のどが渇く前に水分をとる」、「適切に冷房を使う、あるいは街のクールスポットに避難する」、「食事をしっかり食べ、適度の運動と十分な睡眠を心掛ける」といった注意喚起が繰り返しなされていましたが、これほど熱が溜まっていく状況下では、もはや注意していれば大丈夫というレベルではありません。私の周辺でも、自分を含め「あ、もしかして熱中症になりかけか?」という際どい体験を、老若男女問わず何人もの方から聞きました。実際報道では、熱中症で亡くなる方も全国で増えています。
私は少し前まで5時にはウォーキングに出て、一日の運動をしていたのですが、朝の時点ですでに暑すぎるようになってこれは止めました。節電効果の高いエアコンをつけて小部屋で過ごすようになったため、リビングのパソコンの一台を小部屋に移動しました。こういう巣ごもりも一日二日ならよいのですが、十日以上どこまで続くか分からないとなると、暑さ疲れが溜まって来て次第に体が弱ってくるのを感じます。
買い物は早朝7時から開いているスーパーに行くか、あるいは、気が進まないながらしかたなく陽が沈んでから出かけたりしていましたが、最近は近所にある街のクールスポットとも言えるモールに行くことも増えました。開店と同時に入店し、昼食をそこで済ませて夕方まで過ごします。そこには近隣にお住まいの多くの方々が涼みに来ているのです。そこに行くまでの数分さえ危険を感じる暑さのこともありますが、辿り着ければ全館冷房が効いているので一日過ごした後の疲れは少ないと感じます。私は館内の階段も使って、音声読書をしながらウォーキングすることにしており、館内には休憩用のいすも多いので疲れたら休み、またこれまで入ったことのないお店を覗いては結構楽しんでいます。商品をじっくり見る時間があると良さも分かり、結局毎日何かしらは購入して帰ることになり、モールにとっても避暑に訪れる人にとってもプラスに作用しているのではないでしょうか。
今のところいわゆるお出かけは、通院と週に一度都バスを乗り継いで教会へ行くだけですが、これもこの暑さでは途中で体調に不安を感じることが出てきます。夏休みの観光や旅行で移動する人々の話題をニュースで聞くにつけ、掛け値なしに「すごい体力だな」と感嘆します。逆に救急搬送のサイレンを聞くことも多くなり、この暑さの中で使命を果たしておられる救急隊員、医療関係者には頭が下がる思いです。今では32~33℃くらいなら涼しいと感じるまで狂ってしまった体感、これこそ危険かも知れないなと思いつつ、搬送される一人にならぬよう、最大限の注意をしなければと思います。